瓦の豆知識その2 塩害について
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日本は周りを海に囲まれているため、瓦のみならず金属板やコンクリートなど様々な塩害(塩の被害)が昔から報告されています。
上の写真は、塩害により瓦が破損、剥がれてしまった写真になります。
上記の写真は家のすぐ近くに海がある地域で撮った写真です。この写真のようになってしまえば、被害は一目で分かります。しかし、下の写真ではどうでしょうか・・・
写真の瓦上部のかけている部分は通常瓦と瓦が重なっている部分になるため、葺いている(瓦を並べている)状態では見えにくい部分です。その他の部分については、人目見るだけでは、何も問題のない瓦に見えませんか?
塩害は、端部のハガレや欠落が特徴で、通常、瓦と瓦の重なっている部分に発生することが多く、見つからないまま時間が経ってしまう場合があります。そして、塩害による瓦の崩壊が原因で雨漏りを起こし、雨漏りの点検中に塩害であることがわかる場合も少なくありません。
そのため、特に海岸の近くや離島にお住いの方は十分に注意する必要があります。
また、弊社では特に塩害が心配されるような地域の方には石州瓦(島根県産の瓦)をお勧めする場合が多いです。
それは、石州瓦は硬質な粘土を1200度以上の高温で焼成するため、他の瓦に比べて吸水率が低く、塩害に強いと言われているからです。吸水率のJIS規格は12%以下ですが、石州瓦は4.88%という実験結果も出ています。
海のそばに家がある方や、瓦を葺いてから年数が経っている方など、気になる方は是非弊社までご連絡ください。瓦のプロが点検致します。
この写真は、海の近い場所にある所でした。瓦を作る産地は、色々ありますが、お客様の自宅の地域性も考えて、商品(瓦)を使う事が